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物語の体操 / 大塚英志 (感想)

小説を書きたいけれど、まったく書いた事がない人向けに、物語を作るトレーニングが6つ紹介されています。

1. タロットを応用

占いのタロットの様に、ランダムで出てきたカードからイメージを膨らませ、無理やりプロットを作る練習です。 物語を作る基礎体力作りとして紹介されています。 忍者ハトムギさんのサイトでWEBシミュレータが公開されています。

2. プロットをマネる

違う物語でも、抽象度を高くすれば、同じ物語になると言います。 それを利用し、

  1. ある物語からプロットを作成
  2. 抽象度を高くする
  3. それを元に、別のプロットを作成する

という練習が紹介されています。 もとにする物語は、村上龍がやりやすいそうです。

3. 行為者モデルを使う

物語とは、RPG的な「依頼と代行」からなり、決まったパターンがある。 そのパターンを用いれば、簡単にプロットが作成できる、としています。 それを練習するために、筆者が用意した「黒鷺死体宅配便」というキャラクター設定を使い、1話完結のプロットを作成してみましょう。 ということなんですが、いつの間にか漫画化してる・・・

4. 設定を利用し二次創作

いわゆる同人作品ですね。 まず小説を「物語」と「世界観(設定)」に分けます。 次にその「世界観」の中で別の物語を作成する、という練習です。 練習するには、やはり村上龍がいいそうです。

5. 行きて帰りし物語を書く

この章は練習ではなく、今までの成果確認といった内容です。 物語の基本構造とは、「行って帰ってくる」ことだとしています。 それが「成長物語」です。 「行って帰ってくる」物語を書くことができるようになれば、そこには健全な主題(テーマ)が自然に宿る。 最初にテーマを決めてから書き出すなんて、嘘でしょ、とのこと。

6. 映像作品をノベライズする

漫画や映画などの映像作品を、文章化する練習です。 それにより、文章技術や場面構成の技術が高まるそうです。 また、昨今のメディアミックスの現状を考えると、別の分野の表現方法を知っておく必要があるとのことです。 例題として、「つげ義春」が紹介されています。 それには、また筆者の別の狙いがあるのですが、ややこしいので別の機会にしたいと思います。

さて、「物語の体操」は、他の方のレビューを見ると、かなり個性的な内容なのだそうです。 このブログ的には2冊目なので、その辺りはよく分かりません。 非常に面白く、かつ実践的な内容だと思いました。

基礎トレーニングとして、一通りこなしてみる必要がありそうですね。

物語の体操―みるみる小説が書ける6つのレッスン (朝日文庫)
物語の体操―みるみる小説が書ける6つのレッスン (朝日文庫)

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